21Nov
子供達がバリ島のインターナショナルスクールの小学校に通っていた頃のことです。クラス全員が違う国籍というクラスがあるくらい国際色豊かな学校で、1年に1回それぞれ出身国の文化を紹介する「カルチャーデイ」がありました。日本の文化と言えば、着物、寿司、サムライ、忍者、歌舞伎、能、茶道、花道、相撲、空手、柔道、剣道、と外国人の人たちがよく知っている日本独自のものがたくさんあり何を紹介するか毎回絞るのが大変なくらい。しかし他国には何も紹介できるものがないと頭悩ませるところもあります。このようなときに改めて日本はとても文化的に豊かな国だと感じました。本当に類を見ない国だと思います。
バリ島はバリヒンドゥー教が文化の土台にあり、近代化されている現在でもその継承は大事だと認識されています。年に1度、外出禁止の上、水も電気も火も使ってはいけない「静寂の日」や、宗教行事のための大行列が車道を堂々と歩き大渋滞を巻き起こそうが、怒る人はいません。世界有数の観光地になり、世界中の人々の受け入れに寛容なバリ島が「バリ島」であり続けるのはこの伝統文化をしっかり守って継承しているからと思います。
文化継承をされないままグローバル化すると国としてのアイデンティティがなくなります。古来より継承されてきた文化をそのままの形でなくても敬意の中で継承していくというのはとても大事なこと。文化は一朝一夕で成るものでなく、継承した人たちの思いが尊いモノにしています。その尊いモノを感じることで情緒が豊になる。
文化的に豊な国は深みがあり面白い。
私にとってインターナショナルスクールのカルチャーデイは「日本は文化的に豊かな国」と再認識する日でした。これからもそうでありますように。
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